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そんなものが一時間単位で埋め込まれていた…

何?

何でこんな目に遭うの?



私は段ボールの荷物を運びながら涙を堪えた…





思えば、小学生の頃に両親を亡くして、姉と二人でこの屋敷にやって来た…

姉がメイドで働くことになったから



でも、『イモムシだと思っていたら実は蝶だった』と気づいたものほど傲慢なものは無く、ひたすら地味に目立たなく生きていこうと決めていたのに…

一体何故?

あの姉の妹だから?



そんな理由でこんな役に抜擢されてしまったんだろうか…

そう考えるとさらにブルーに襲われた

ああ、神様…願わくば早く坊っちゃん…ご主人様に婚約者が現れますように!!

早く解放してください!



坊っちゃんの相手なんて御免です!!!




私は枕を抱きながら柔らかすぎるベッドに転がった

明日から…地獄が始まる!