「 いっちゃん、お弁当いらないの?」


「 いらねぇって、さっきから言ってんだろ… 」



「 ………。」




あんなに美味しいのに、もったいない…






「 …だったら、私が食べる。」



「 は?」



中身が残ったまま持って帰って、いっちゃんママにいらないって言われたなんて絶対言えないもん。






「 お前、自分の弁当あるだろ…、」



「 …別にいいもん。

帰ったら如月にあげるから…。」





そうすれば、どっちのお弁当も無駄にならなくて済む…





私がそう言うと、いっちゃんは突然大声を上げた。




「 ざけんなッ!!」



「 っ!? 」









…びっくりした

いっちゃんにこんな風に怒鳴られるなんて…





私って、そんなに嫌われてたの…?