「 大丈夫だよ桃!
気にしなくていいよ、きっと友達だよ。」
彩葉ちゃんが勇気づけるようにそう言った…
「 そうそう。それか兄弟とかかもしれへんし!」
亜斗夢くんも明るい声でそう言ってくれた…
「 …ごめん
佐伯くん、
兄弟いないよ…。」
由貴子さんが申し訳なさそうに小さくそう呟いた…
「 ………。」
「 ………。」
「 ………。」
気まずい沈黙が流れる……
「 …私、ちょっと聞いてくる。」
そう言って由貴子さんが佐伯さんの部屋のチャイムを鳴らそうとした。
「 いいです!いいです!
やめてください!!」
私は必死になってそれを止めた。
由貴子さんに迷惑かけれないし、もしも聞いた結果が 恋人だった。なんてことだとしたら一生立ち直れない…