「 …"佐伯さん"って、予想以上に美形だね…… 」



佐伯さんの部屋の扉が閉まると、彩葉ちゃんが呆然とした様子で呟いた…





「 …ほんま、そこらへんの俳優よりかっこええやん。」



続いて、亜斗夢くんもそう呟いた





そう言う亜斗夢くんだって、かっこいいと思う。

そんな亜斗夢くんにかっこいいと言わせる佐伯さんは、やっぱりかっこよすぎるんだ…


それだけ私にはやっぱり不釣り合いな存在。



釣り合う人なんて、さっきの人 ナナさんのような美人な人だろう……





どんどん気分が重くなる…










「 …さっきの子 誰…?」



由貴子さんがふいにそう呟いた…





「 …えっ、由貴子さん知らないんですか?」



佐伯さんとは親しい由貴子さんのことだから知っているものだと思っていた…




「 知らない…。

始めて見たよ 」




そう言った由貴子さんに、私はこの前の話をした…





恋人かと尋ねれば、秘密だと返された

謎の女の人…。







彼女と

佐伯さんは



いったいどんな関係なんだろう……