Uターンした桜子は、涼太に追いついた。 はぁはぁと息を切らす桜子。 びっくりした涼太の顔は、みるみるうちに真っ赤になっていた。 「何……?」 冷たい言い方にも聞こえるが、僕には照れているんだとわかる。 だって涼太の顔真っ赤だから。 「あの……少し話せませんか?」 桜子は僕の想像を超えた行動を起こしてくれる。 最高、桜子。 自転車に乗ったまま話していた桜子は、興奮したのか自転車から落ちた。 「きゃ!!」