その言葉を最後に、海人は皐月のマシンガンを胸元に銃口を取り付けると、なんの躊躇もなくトリガーを引く。


 ・・・・・ゼロ距離発砲。


 狙う場所は、先日、キラが乗っていた場所・・・コックピットだ。


 コンマゼロ秒の間隔で海人の耳に鳴り響く着弾音。


 耳に鳴り響く轟音。


 マシンガンの振動が皐月にまで伝わる。


 衝撃で吹っ飛びそうになるのを、全開のバーニアで必死にこらえる。


 コックピット内にブザーが鳴り響く。


 オーバーヒートを知らせている。


 背中のバーニアもマシンガンを支えている右腕も限界。


 もって、残り数秒・・・。


「海人!」


 通信機から、菫の叫び声が聞こえたような気がした。


 その瞬間。