そして支えてもらいながらお店の中に入った。

お店の中に入るとその男の人はカウンターのパソコンをいじり女の人と話している


やっぱり予約してないし無理なこと言っちゃったかな。

少し反省していると
背の高い男の人がクルっと向きを変えてこっちに向かって来た。

「お待たせいたしました。シャンプー台へ案内します。」


少し長めの前髪を斜めに流した暗めの茶色の髪。

後ろ髪は短めで少しパーマがかかっているようだった。

背は175センチはあるのかな?
細めの黒いパンツがとてもよく似合う。


「かゆいとこはないですか?」

「…はい」

私は静かに答えた

シャンプーが終わりカット台に移動した。


「こちらにお名前、お電話番号、住所、生年月日を記入して下さい。」

と差し出したのはボードにはさまっている紙。

言われた通り全部記入した。

「ありがとうございます。これ置いて来ますね。」

と言ってまたふわっと笑った。
「…はい。」