そんなある日。
ゆあちゃんが運動場の隅にすわっていた。
「どうした?」
ボールを追いかけながら聞いた。
「ちょっとお腹が痛くて」
顔色が本当に悪くて、めちゃくちゃ心配になった。
「へーき?なわけないか。」
て。
当たり前じゃないかっ!
何聞いてんだょっ。
「そうですねー。」
妹ってこんなに特別な存在か?
彼女とは違う感覚。
だけど、彼女よりも大事にしなきゃって思う。
てか……
彼女ってどんな感じだっけ?
「萩太ー!」
進っ。
まじ間悪い…。
「おう!」
「暑いから気を付けろよ。」
これは心の底から言った。
「あ、はいっ。ありがとうございます。」
キツそうな笑顔を見せて1礼をした。
可愛い。