車は近くのイタリアンのお店に入った。

優木家行きつけのお店だ

「美波は何食べる~?」

「ん~とねー、これ!」

「けーはいつもと一緒でしょ。すいませーん」


ちーちゃんが手際よく頼んでしばらく沈黙がつづいた。

「髪の毛、よく似合ってるよ。」

ちーちゃんが頭を撫でながらそう言ってくれた

「ありがとう…っ」

じわっと一気に安心してまた涙が出てきた。

「こんなに泣いて…辛かったのね。」

ちーちゃんに頭を撫でられながら気が済むまで泣いた。


しばらくすると

「失礼します」
とバイトらしき人がお料理を運んで来た。