『豊田さん、PCが点けっ放しになってて、
だからまた戻るのかどうか確認しようかと思って』

「あ、悪い、完全に、忘れてた」

すると竹内さんは笑ってから、

『そんなに慌てて、またデートですか、
私の事は全然さそってくれないのに』

と言った。

「そんなことないよ」

と、愛想よく言葉を返す、彼女は再び笑って、

『じゃ、消しておきますね、PC』と言った。

「うん、申し訳ないけど、お願いします」

僕は灰皿を自分の側に寄せながら言った。