「うっ…」
顔に血が上るのが、
自分でもわかる…。
ついでに、
耳まで赤いかも…
「…キスってものは…
好きな人とするもんだよ?」
「…堅っ。」
この狼、もしかして
プレイボーイですか。
体に駆け巡る危険信号…。
……私、絶対、
男嫌い直ってない!!
今ので、良くわかった。
…男に対する危険信号が
まだ生きてるもん。
「アタシ、確実に
男嫌い直ってない。
多分…爽汰に
慣れただけかも…」
「じゃあ良かった。
やりやすい。」
「…やるっっ??
やるって何を???」
「…お前過剰反応しすぎ。」
「……。わっ、
私のファーストキス
返せ――ッッ!!」
やっぱり…
執事なんかいりません!!!!