この前の事から、私と鈴木は少し距離をおいていた

いや…

鈴木が近づかなくなったのかもしれない

いつものように学校が終わり、帰りの支度をしていると…

誰かに肩を叩かれた

振り向くと、鈴木が立っていた

「いまから付き合えない…かな」

控えめに言う鈴木

私は、そんな鈴木を見てなぜかクスッと笑ってしまった

すると、鈴木は顔を赤くした

「なに笑ってるんだよ」

一生懸命の鈴木を見て

「いいですよ…」

なんて言ってしまった

私が断ると思っていたのか、鈴木はびっくりした顔をしていた

「どこに行くんですか?」

言ってしまったのはしょうがないので、行き先を聞いたら

「あっ、まだ決めてない…」

そう言って頭をかいていた