そして、僕はいつの間にか美花さんを好きになっていました。
美花さんへの気持ちが愛だとわかるまでには、少し時間がかかりましたけれど最初から好意を持っていたのは事実です。
ただ、愛だと気づいてからも片思いでしかないと思っていた僕は、気持ちを打ち明けることなくずっと美花さんを想っていました。
美花さんへの気持ちが愛だと気づいたのは、最初にのプロジェクトが成功して2回目の案件が美花さんのところに持ちかけられたときでした。
「次回も真悟と組みます」
そう美花さんに言われた時は最高に嬉しかったのですが、この時はまだわがまま上司でしかなかったので…ってまた余計なことを言いました。
とにかく、まだ僕にも美花さんへの気持ちはなかったのです。
そう、2回目のプロジェクトは本当に忘れられないものでした。