メンバーは驚いたようだったが、全員一致で頷いた。


薫子を見た時と同じ気持ちが沸き上がる。


絶対にトップとして君臨させたい。


魅力的な音楽で、世の中に名前を広めたい。


「これからの毎日、トレーニング漬けになるかもしれない。

磨けばもっと、良い音を醸し出せるから頑張りな」


浮足立つメンバーに花むけの言葉を向けた。


メジャー契約をしてから、デビューまではボイストレーニング…その他、毎日の様に山ほど、やらなければならない。


辛くても堪えてくれよな。


堪えた先には、きらびやかな世界がある事、忘れるな。


メジャーデビューが終わりじゃないんだ。


その先が問題なんだ。


自分達にしか出来ない音楽を、俺に見せつけてくれよ。