“はい・・・・・・ルネ?どうした、・・・何か、あったな?”
「うん、何かね・・・大輔の声が聞きたくなっちゃった。」
“会いにくれば良いだろう”
「今日はダメ。お姉ちゃん、寝てるから・・・」
“・・・まぁ、いい。俺と話すより、ネネの傍にいてやれ。
その方がネネは安心するはずだ”
「うん、そうだね。」
“お前まで気落ちしていると、ネネが安心できないぞ”
「うん・・・」
“また明日、な。”
「明日会ったら、キスしてね。」
“あぁ”
電話が切れた。
優しい、アタシの彼。大輔。
大輔の声に安心して、アタシはお姉ちゃんの近くに戻った。
「お姉ちゃ・・・わっ」
手を握られる。何か可愛くて、握られた手を握り返した。
眠るお姉ちゃんの髪を撫でた。
ねぇ、何があったのかは判んないけど。
お姉ちゃんと噂の彼は、きっとお似合いだと思うよ。