ケータイの振動で目が覚めた。
嫌いな割りに、これがなければ起きることもできないなんて。皮肉なもんだ。

遮光カーテンの隙間から朝日がさしこんでいる。
白い光の中に舞い上がったホコリが、きらきらと静かに揺蕩っていた。