◆◆◆
あれから数週間。
「まーたサボってるの?」
「…うっといなホンマ」
「わあ、それは初めて言われたよ」
僕は、椎名君をこれでもかと言う程つけ回している。彼はそんな僕にうんざりとしているみたいだけど、全く気にしていない。
結構イイ神経をしているのかもしれないな。
「僕もサボろっと」
「優等生が何やっとんねん…」
怪訝そうな顔で僕を一瞥し、椎名君はふいと顔を背けた。うーん、解り易い。
椎名君は予想通りに一匹狼だった。
それは入学した時からのようだけど、その頃の椎名君の事はよく知らないし、…というより誰にも興味が無かったからね、僕。
そして、椎名君の名前をよく聞くようになったのは去年。ある事件が切欠だった。
“殺人事件”
こんな小さな町で、こんな大事件が起こるなんて、誰も予想していなかっただろう。
更にその事件の加害者が
同級生のお兄さん
この事が明るみに出た時、椎名君は嫌がらせを受けるようになっていた。
元々喧嘩っ早く、事件が起こる前から色々と問題を起して来ていたらしいのだけど。
売られた喧嘩は買う。それが多勢無勢だったとしても、変わらないモットーらしい。
あれから数週間。
「まーたサボってるの?」
「…うっといなホンマ」
「わあ、それは初めて言われたよ」
僕は、椎名君をこれでもかと言う程つけ回している。彼はそんな僕にうんざりとしているみたいだけど、全く気にしていない。
結構イイ神経をしているのかもしれないな。
「僕もサボろっと」
「優等生が何やっとんねん…」
怪訝そうな顔で僕を一瞥し、椎名君はふいと顔を背けた。うーん、解り易い。
椎名君は予想通りに一匹狼だった。
それは入学した時からのようだけど、その頃の椎名君の事はよく知らないし、…というより誰にも興味が無かったからね、僕。
そして、椎名君の名前をよく聞くようになったのは去年。ある事件が切欠だった。
“殺人事件”
こんな小さな町で、こんな大事件が起こるなんて、誰も予想していなかっただろう。
更にその事件の加害者が
同級生のお兄さん
この事が明るみに出た時、椎名君は嫌がらせを受けるようになっていた。
元々喧嘩っ早く、事件が起こる前から色々と問題を起して来ていたらしいのだけど。
売られた喧嘩は買う。それが多勢無勢だったとしても、変わらないモットーらしい。