「ねえ、これからどうする?」

伸びをし終わった椎名君に尋ねてみると、興味なさそうに空を見上げながらも答えてくれた。ちゃんと、僕に答えをくれた。

「学校にはもう行けんやろ。しゃーないから、どっかで時間潰すしかないんちゃん?」


僕は、気付く


「うん、そうだね」


僕は、気付いた


「んなら行くで、――メグ」







椎名君は、…いや。

瑞樹は「一人で何処へでも行け」とは言わなかった。もっと前の彼なら絶対にこう言っていただろう。突き放してきただろう。

でも、一緒に居てくれる道を選択してくれた。それが、堪らなく嬉しい。


彼は人より不器用で

でも純粋で優しい

お兄ちゃん気質の

凄くイイ人なんだ


僕はこれからも彼と一緒に居ようと思う。一緒に居たいと強く思った。この先、


何があっても。