い。
しばらく進むと開けた場所で二人の男が何やら話し込んでいた。

黒のスーツにサングラスと怪しい雰囲気、最大値な感じだ。

「三田村君…行くわよ!」

そう言うと先輩はダッシュ、その勢いを生かして黒スーツの一人に跳び蹴りを喰らわせ髪発入れずに回し蹴りをもう一人に喰らわせる。

「ふぃ~、一件落着~」
「ちょっと…先輩…」
「ん、何?」

「いつの間にか囲まれてますけど…」

何処から湧いてきたのだろう…僕等は黒スーツの男達に囲まれていたのだ。

しかも先頭の男達はナイフや拳銃を持っているし…。

「先輩…どうしましょう?」

「決まってるじゃない!」

「逃げるんですね」

「ぶっ潰すの!!」

「へっ?」

唖然とする僕を尻目に先輩はコートの中から機関銃を取り出しと引き金を絞った。

…というかどううやってそんな物を持って来たんですか?

「ちょっと…」

“ドドドドド”っと轟音と共に排出される空薬夾、撃ち出された弾丸を数発喰らい痙攣をおこしながら倒れる男達…。

「ふむM60か…」

いつの間いたのだろう…僕の隣には警官姿の村上がいた。

顎に手をやり頷く村上。
「流石に米軍がベトナム戦争で使用していただけあるな…姉さんコートの下に弾帯(ベルト)を巻いてるし…アメリカの戦争映画顔負