言い合いを始める僕と先輩の間に先輩と話してた女の子が割って入いった。

2 丸顔に三つ編み大きな眼鏡と見るからに文学少女という感じの少女の名は水樹由美…篠宮学園の生徒で高等部三年生だ。

「猫?」

「はい…三日前から散歩に行ったきり帰ってこないんです…」

涙目になる由美さん…。

「お願いです…カナを…カナを探してください」

っと涙を流し訴える由美さんに先輩は頷く。

「解ったわ由美さん…私達、魔術研究会が全力でカナちゃんを探すわ…だから安心してくて」

「ありがとうございます、ありがとうございます」

由美さんは立ち上がり何度も先輩に頭を下げた。

3 「捜査の基本は先ず聞き込みからよね~」
先輩曰く、今月内にこの篠宮学園都市でペットの謎の失踪が数十件起っているらしい。
「ってな訳でここで三田村君の出番なのだ!」

「へっ?」

いきなり先輩に話を振られて困る僕、でもそんなことは眼中に無い様子で先輩は僕の頭にネコミミを模したカチューシャを載せる。

それと同時にカチューシャのネコミミがまるで生きてるかのようにピクピクと動きだす、更にお尻の辺りから尻尾が生える。

「何なんですかこれ?」

僕はネコミミカチューシャを手で押さえながら先輩に尋ねる。

「ミミミミッッ!…三田村君に飲ませた薬の名前なんだけどね…それの効力を上げるためのオプション」

そう先輩が言うと同時に僕達にセーラ服にブルマ、スクール水着に巫女服とは様々なコスチュームを身に付けたネコミミ少女が寄ってくる。

勿論これは全部僕の脳内で変換されたものなのだが…。

「三田村くん、この写真を彼女達に見せて尋ねてみて」

「はい」