「ペットも主人と同じく知識と教養をつける必要があるから」ということらしくペットを教室に連れ込み共に授業を受けることが学園内のステータス(?)になっているからだ。

っと言っても授業を休む訳にはいかない…今月末には試験があるからだ。

「成程…」

「はぅぅ…大変ですぅ…」

二人に今朝の出来事を話した感想である。
「っとなると…楓さまが授業に出るのは非常に困難になりますね…」

「でも…試験があるし…どうしよう…」

「教師用コンピュータにハッキングをかけて今期の試験問題と回答を調達すれば何ら問題はないと思いますが…」

困る僕にサラッと怖い事を言うスクルド。

そんな彼女に僕は苦笑して答える。

「それは犯罪じゃないですか…」

「証拠が残らなければ何ら問題は無いと思いますし…瑠璃お嬢様や和馬様はよく行っているようですが…」

証拠がなければいいとかそんなことで済む問題ではないような気がするけど…。

っと言うか…先輩と和馬が試験でトップの成績を採ってたのはそういう理由があったからか…。

「とにかく楓様の症状を治すのが先です…とりあえず…」

スクルドはいきなり立ち上がり手慣れた手付きで上着を脱