えた物を指差して尋ねる楓。

「ん~、ネコミミとネコシッポ」

「僕が聞いているのは何でこんな物が生えているかってことですー!?」

答える瑠璃に半分泣きながら問う楓。

「冗談、冗談。これが魔法だよ」

そう言って手を叩く楓。

すると、ネコミミとネコシッポが今まで無かったかのように消失する。

「どう?信じる気になった?」

「はい…」

問いかける瑠璃に答える楓。

「私は…『魔術研究会』ではこういう魔法の研究をしたり、困っている人を魔法を使って助けようと思うのよね…でっ、部員が私とそこにいるアムルタート達の三人と私を含めた四人しかいないのよね。でも部活を作るには最低でも五人はいるのよね…でっ、三田村くんは協力してくれるよね?」

「…はい」

頷く楓…この時、自分が魔法少女として女装までして学園都市の平和を守る事になる事を未だ知らない。