寝坊したせいで髪の毛も化粧も最低限だし。
それに加えて咲夜さんの隣にはレミさんがいる。
こんなに気持ちが落ち込む朝はそうあるものではない。
「よし・・・全員揃ったな。行くか!!」
集まったメンバーを大輔さんがまとめる。
大輔さん、咲夜さん、こずえさん、レミさん。
私と愛美。
それから、初めて会う2年生の先輩数人と1年生の男たち。
レンタルしたマイクロバスに乗り込むと、後ろのほうの席に乗り込んだ。
何席か前には、咲夜さんとレミさんの頭が見える。
「綾乃、テンション低すぎ~」
「起きたばっかなんだって。起きて早々マラソンだったし、ぐったりだよ」