そんな視線にも咲夜さんは全く動じない。
それだけのイケメンだと誰かに見られることなんて慣れてますよねぇ。
「あっ。相方さんもおやすみ中だし、ここじゃジュース飲めないから少し外出ない?」
視線なんて全く気にせず平然としている咲夜さん。
「私たちまだここきたばっかりだし、まだ休憩するほど勉強してないんですよねぇ・・・」
素直に「はい」と言いたい。
だけど、この状況で素直に言える度胸もなくやんわりと断ったつもりだった。
「え~。いいじゃん。あげたジュースぬるくなっちゃうし」
この視線を全く気にしていないのか、もしくは気づいていないのか。
私の気まずい気持ちを全く気にせずそう言うと、腕をつかまれ行こ?と外に促された。
そこまで言うなら周りの視線は痛いけれど断れないし。
・・・むしろ行きたかったし。
コクリと頷くと眠ったままの愛美を横目に咲夜さんと図書館をあとにした。