愛美の即答には、少しビックリしたが、私も行ってもいいかなと少し思ったので愛美の意見に賛同した。


「じゃあ、これが今日の夜桜飲み会の開催場所だから。」


と、手渡された紙切れに詳細が書かれていた。


「わかりました。時間までに行きますね。」


にっこりしながら、返事をする愛美は、先ほどの怠そうにしていた表情とギャップがありすぎて、笑いそうになってしまった。


「あっ。俺、大輔(ダイスケ)だから。じゃ、また夜に。」


そう言うと、再び、声かけするために戻っていった。




「なんか、私の意見で決まっちゃったけど、綾乃大丈夫だった?」

「うん。始めは不審に思ってたけど、行ってもいいかなって思ってたし。」


完全に大輔さんへの不審感がなくなったわけではないけれど、桜を見上げたらあまりにも綺麗だったから。



「じゃ、夜まで時間あるし、適当に時間つぶすか。」


「ってか、スーツから着替えたい・・・。」


お互い、大学の近くで一人暮らしをしていたこともあり、ひとまず、着替えるためにそれぞれの家へと向かった。