「こ・・・こずえさん・・・お久しぶりです・・・」



あまり話した事はなかったが、姉御肌的なオーラを漂わせていたこの感じで顔と名前がちゃんと一致していた。


・・・そういえばお花見の日、愛美はこずえさんと飲みに行ったって言っていたっけ。


ここ、あたしの実家だから適当にやって。と、こずえさん。



愛美の座るテーブルに私も腰をおろす。


「せんぱーい。生2つお願いしまーす」


と注文する愛美に圧倒されながらもチェーン店にはないアットホームな空気に安らぎを感じ始めていた。



「・・・ここ、よく来るの?」



少し小声で聞いてみた。


「だねぇ~。綾乃がかまってくれなくて暇な時はよく姉さんとこでお世話になってる~」



あははと苦笑いをしている時にビールを持ってこずえさんがやってきた。


「綾乃、たまにはこの子かまってあげてよね。いっつもあたしんとこ来るんだから」



「綾乃がいたって、2人で来ちゃいますから~」


もっとかわいらしい遊びしなさいよと少々呆れ気味のこずえさん。