いつのまにかそのまま眠ってしまい、目を覚ましたときには、空は明るくなりはじめていた。



携帯を見ると何度か大輔さんからの着信が残されていた。



はぁとため息をつくと、空を見上げた。


濃い青からオレンジになっていくグラデーションの空。


太陽が見えなくったって、どっちから昇ってくるのか空の色を見ただけでわかる太陽の存在感。


その光によって姿が見えなくなっていく無数の星たち。


昼間だって本当はたくさんの星があるのに、太陽が明る過ぎるからそれを確認できない。



咲夜さん。



私はあなたが大好きです。



まだ、あなたはそんな私の気持ちにすら気付かないですよね?


まだ、あなたにとって私はちっぽけな存在ですよね。