「友達って、綾乃じゃ~ん」


知ってる顔かぁと冗談交じりで話す大輔さん。


あははと愛想笑いしてみるも、心はここにない。


大輔さんの友達・・・誰が来るんだろ。


そのことで頭がいっぱいだ。


「俺の友達、先に居酒屋行ってるみたいだからついてきて?」


「は~い」


そう促され、大輔さんの後ろを歩く。




場所は違うけれど、今の光景があの時とシンクロする。


桜の下に連れて行ってもらった時と・・・



そのせいか、咲夜さんに会える期待がさらに膨らんでいった。