名前もかっこいいねとテンションのあがる愛美。


「・・・でもさぁ、あれだけかっこいいんだし、絶対彼女いるよ。いないほうがおかしいよ」


こんなに身近にライバルが出来るのは困る。


愛美との友情だって壊したくないし。


そんなこと考えていたら自然と言葉が出ていた。


「確かにねぇ。女には困らなそう」


頬杖をつきながら、ため息をつく愛美を見て、ほっとした。


「こずえさんから聞いたんだけどさぁ、あのサークル、ああやって集まって楽しく飲んだりしてみんな仲いいみたいなんだけどさ、サークル内にカップルっていないんだって」


「ふぅん。仲いいし、一組くらいいてもおかしくなさそうなのに」


サークル内の誰かが咲夜さんの彼女でないことに安堵したが、愛美は続けた。




「なんか、サークル内で付き合わないってことが暗黙の了解らしいよ」