「こっちこっち。」


レミさんは手招きしながら王子様を呼んだ。


だんだんと近づいてくるその人から目が離せない。


高鳴る鼓動。




「すでに酔っ払いじゃん。俺も追い付かなきゃ」



レミさんと私の間に腰掛け、缶ビールを手にした。


「じゃあまた乾杯ね。」


レミさんの声で3人の缶をカツンと鳴らし、アルコールを流し込んだ。