「俺・・・ずっと綾乃とゆっくり話したいと思ってたよ」

「・・・・・・」


意外な言葉に顔を向ける事が出来ず、自分を落ち着かせようと海を見続けた。



その言葉はどういう意味が含まれているのか。



咲夜さんの続きの言葉を待った。



「・・・俺の気持ちに気づいてくれてると思ってたのに、綾乃はなんにも言ってこないから、どうしていいかわからなかったじゃん・・・」



俺の気持ち・・・って、気づくようなことあっただろうか。


それは、そこまで考える事も無く思い出された。



「もしかして・・・あの時の・・・」