「スキなんでしょ?彼の事!!」

美咲に言われた事を思い出した。

スキ・・。うん。私はこの人の事が好き。

横から来る視線に涼も気付いていた。

あの目がまた私を捕らえて離さない・・。

「そんな可愛い顔して見つめてると、お腹を空かした狼が食べちゃうよ??」

涼はくすっと笑いながら私の頭を大き手でなでた

「食べていいよ。それであなたが満たされるなら・・。」

思いがけない私の返事にさすがの涼も驚いていた