(言われてみればそうかもしれない…ゴムをしてれば安心出来るなんて保証どこにもない)


あたしは梨唖さんの一言に動揺を隠しきれず、何を言い返す訳もなく、壁に体を寄せて変な不安のせいで黙りこむ。

そんなあたしを見て「うふふ」と軽く握り閉めた手を口元に近付けて梨唖さんが笑う。

するとクスリと笑ってた梨唖さんが、あたしのお腹を優しい目で眺めながら言う。

「キミのママは頼りないママちゅね〜♪父親が誰だっていいじゃないね〜♪ママは一人なのにね〜?」

(…梨唖さん)

それを言った後、梨唖さんは優しい笑顔であたしの方を向く。