赤ちゃん…



ある日―――

一人の女の子としてだろうか

一人の母親としてだろうか

あたしは本屋で本来なら視界にもいれない雑誌の前に立っていた


[たまごクラブ]


ただ立っていただけ…
雑誌を手にとって読もうとはしなかった


雑誌の表紙をただ見ているだけで胸が痛い…

これ以上ない母親の笑顔と大好きな母親の胸に抱きつく赤ちゃんの表紙絵


それを見ている内に…
涙が溢れてきた


本屋であたしは一人で泣いた。



なんで泣いたのかは
分からなかった…



だけどこの日
1つの決意を心に決めた。