次の日の昼休み、若王子さんはいつもより急いでた。

無言で私の手を引き、旧校舎へと歩いて行く。

何なんだろ、手痛いし…。

でも何かを言えるような雰囲気ではなく、私は黙って若王子さんに付いて行った。