昼休み、やっぱり強引に若王子さんは私を連れ出し、旧校舎の音楽室に入った。

ここでお弁当を食べるのが日課になってる。

楓ちゃんと食べたいんだけどなあ。

食事を終え、お弁当を袋に包んでいると、ぐっと引き寄せられた。

そして彼は私の耳元で囁く。

「奈緒、好きだよ。」