昼休みにわざわざ若王子さんの教室まで出向いて言う私に、若王子さんは驚いていた。

「…奈緒。」

「はい…?」

恐る恐る顔を上げると、そこには笑顔の若王子さんの姿。

目は全く笑ってなくて、後ろに炎なんか見えちゃいそうなくらい怖い。