「俺がこの学校でなんて呼ばれてるか知ってるだろ?」

「え…。王子様?」

「そう。王子様にはな、絶対お姫様が隣にいなきゃならないんだよ。」

そう言うと若王子さんは、私を抱きすくめて唇に軽くキスをした。

「わっ…!」

「彼女にならなくていいよ、奈緒。

俺のお姫様になって。」

2年生になって突然訪れた波乱の予感。

私はこれからどうなっちゃうのかな…。