学校に着くと、校門前に見知った顔があった。

若王子さんがこちらを見つめている。

アオくんは少し嫌そうな顔してたけど、私はもう安泰だよ、と若王子さんに駆け寄った。

電話だけで終わらせるのはシンプルすぎるかな、とは思ってた。

あれだけ振り回されたんだもん。ちゃんと会って、さようならを言いたかった。