「若王子先輩、終わらせるなら綺麗に終わらせてください。

私だって傷つきたくないよ。

そのためには…若王子先輩が元気でいてくれなきゃ困る。
傷ついた人に、綺麗に終わらせることなんか出来ません。」

「奈緒…。」

「だから聞いちゃダメ。若王子先輩は…傷つかないで。」

言ってるうちに涙が溢れそうになった。

私は若王子さんから離れて、その場を駆け出したのだった。