学校に着いて、教室へ向かって歩いていると、教室の前に立っている若王子さんに気付いて立ち止まった。

若王子さんは私の姿を認めると大股で私の方に向かって来る。

私が怯むと、アオくんがギュッと私の手を握ってくれた。

大丈夫だ、と言うように。