アオくんは真剣な表情で私を見つめた。

正直若王子さんより全然かっこよくないし、一般的にみても平凡なアオくんの顔が、なぜかそのとき何よりもかっこよく見えた。

「俺、奈緒が…。」

ガラッと大きな音がした。

扉の方を見ると、若王子さんが立っていた。