「お前、名前は?」

「へっ?えと…白石…奈緒…ですけど…。」

「じゃあ奈緒、お前、今日から俺の彼女な。」

目をまんまるにさせて彼を見た。
周囲がざわめきだして、誰かが言った一言で、私は彼が誰かを理解した。

「王子に彼女!?」