「誰もいない?」
 
源内は両腕を組み、何かを考えている。
 
「幸村が言ってたよな?俺ら以外にも闇雲と戦ってる奴がいるってよ」
 
源内の視線を受けて、俺もハッとした。
 
確かに俺達がここにいて、奴がいないことはないだろう。
 
「望月が先に行ってるかもしれないってわけか?」
 
「ああ……考えられないことはないだろ?俺達並みかそれ以上の実力者といえば数少ないだろうからな」