爆風とともに、俺は壁にたたきつけられた。
 
身体中に痛みが走る。
 
気付けば、爆発で砕け散った鉄甲の破片に腹に突き刺さっていた。
 
「ははは……往生際の悪い野郎だな……くそ野郎め」 

口の中に血の味が広がってきた。
 
意識も定かではない。
 
「ったく……俺もヤキがまわったもんだ」
 
カタリと銃を傍に置き、俺は壁にもたれたまま瞳を閉じた。
 
友の勝利を祈って……