視界の中から彼女の顔が消えていき、変わりに真っ黒な星で埋め尽くされていく。

ぶんっ!と頭を下げ、顔を真っ赤にし、彼女は精一杯謝った。


「太郎くんは、友達以上だけど、恋人としては考えられません!
ごめんなさい!!」


言うだけ言って、バタバタと走り去っていく彼女の後ろ姿を、

太郎はただ呆然と眺めていた。

ふられたんだ、俺。

頭は理解するものの、体がついていけず、その場に立ち尽くすしかなかった。

やがてやっと理解したが、もうどうにもならない。


「…なんで、だよ……。
なんでまた4なんだよーーー!!」


雲一つない澄み切った空に、太郎の声が響き渡る。

何がダメだったのか。

どうして4以上にはなれないのか。