ある日、私はいつもの様に毎日通る道を歩いていた。


ただ、何気なく。

本当に何気なく。


別に、特別な事なんかじゃない。


だって、いつも通る道。


私は気にもとめず、流れ行くその光景を見送っていた。



でも、途中。


不意にこの道をただ歩いている事がつまらなくなった。


今日だけじゃない。


いつもこの道にはうんざりしていた。


同じ景色。


変わらないドブ川の色。


それぞれが見飽きた色で・・・音で。


私はすっかりこの光景が普通になってしまっていた。