慌てて振り向くと、そこには私を見て大きな目をくりくりさせているポテトが居て。

ああ、そうだ。

飛田さんと…。

私をすっぽり抱きしめるようにして眠っている飛田さんから何とか抜けだし、飛びついて来たポテトを抱き上げる。

「どうしたの?」

よく見ると、短い尻尾を懸命に動かしていて。

さっきはあんなにあっさりと私の膝から逃げていったくせに、こんなになついてくれているのはなぜ?

ぺろぺろと私の顔を舐めるポテトは可愛くて、ベッドに座ったままポテトを抱いていた。

「…いい眺めだなぁ」

突然後ろから声がして振り返ると、上半身を起こした飛田さんがいて。

何もまとっていない、たくましい肌にドキドキしてしまう。

でも、そんな姿の飛田さんを見て、少し前の情事を思い出し自分も何も来ていないことを思い出した。

「あ、きゃぁ」

私の声に驚いたポテトが私から飛び降りたので、私もあわててシーツを掻き寄せ身体を隠そうとしたけど。

「だーめ」

あっさり飛田さんにつかまってしまい、再び彼の下へ。

「おはよう、佐智子ちゃん」