あの日以来彼女は
毎日クラブに通うようになった。


彼女の名前は
美優と言うらしい。


他の女と違って
服装も髪型も
全く気取っていない
“ありのまま”の女の子だった。


でも話してみると
意外にフレンドリ-な子で会話がとても弾んだ。

でも彼女は
俺と付き合うことも
キスも何も求めなかった

今までの俺なら
『つまらない女』だっただろう。

でも
そんな彼女が……
美優が…
とても純粋で愛しかった

「和也って独り身??」

ある日突然
美優が聞いてきた。

女はたくさんいる。

でも…
“彼女”と呼べる
存在ではないと思った。

「うん」

美優はしばらく
「ありえない」って
表情をした後

「何で彼女作らないの?」って俺に聞いた。


「面倒だから。」

俺は即答で答えた。


「男からして?」

意味不明な
美優の発言。

男からしてって何?

もしかして
美優にはもう
彼氏がいるのか!!?

まぁ
美優なら可愛いし
性格いいし
彼氏の1人や2人
いて当たり前だと思う。

でもいざとなると
胸が痛んだ。