「さんはいらない-……ってまぁいっか♪美奈さんで」

「すみません……」


その後
あたしたちは
連絡先を赤外線で
交換して
いろいろと意気投合した

「結果が出ました!それでは最終審査、結果発表を行います!」

周りが
一瞬にして
静まりかえる。

「専属モデル枠3名です」

あたしは
美奈さんの隣で
息を飲む。

美奈さんは
慣れているのか
全く動じない。

「12番、南マリナさん」

「キャッ-」

女の子の悲鳴のような
声が聞こえ
それと同時に周りから
どよめきと冷たい視線。
きっと悲鳴みたいな
声を上げている子が
南マリナちゃんだろう。
キャッキャ言いながら
喜んでいる

「続きまして39番、合川翔子さん」

…………ラスト
ひとり……。

どうか……神様………


「46番、吉田美奈さん」

「うそ………」

…美奈……さん…?


「以上の方にはPeachの
専属モデルとして活動をしていただいます。」


ザワザワ……

「美優ちゃん……」

あきらかに肩を
がっくりと落としているあたしに美奈さんが
気まずそうな顔をする

「美奈さん合格おめでとうございますっ!」

「美優ちゃん?」

「やっぱり美奈さんは
美人だしスタイルいいし選ばれて当然です!!」


あたしは
溢れ出そう涙を必死に
堪えた。

落ちたのが
悔しいんじゃない。

悲しいんじゃない。